ポリフェノールは昔から香料や色素として、また漢方薬としても利用されていましたが、健康によいと言われるようになったのは、最近のことです。1992年に、フランスの科学者であるセルジュ・レヌーが、フランスやベルギー・スイスでは他の西欧諸国よりも乳脂肪(チーズやバター)、肉類、フォアグラなどの動物性脂肪を大量に摂取しているのに、なぜか心臓病の死亡率が低い。ということに疑問を持ち、研究を始めました。研究やリサーチが進むにつれて、博士は心臓病の死亡率が低い地域では赤ワイン を日常的に飲んでいることに特徴があると気づきます。
そこで赤ワインを調べたところ、豊富に含まれているポリフェノールの効能にたどりついたのです。その研究結果として、ポリフェノールは動脈硬化や脳梗塞を防ぐ抗酸化作用やホルモン促進作用を向上させる力がある と発表しました。当時は否定的な意見もありましたが、最終的にその理論は非常に注目され、世界保健機構(WHO)も大きく取り上げ、この理論はフレンチパラドックス(フランスの逆説)と呼ばれ始め、あっというまに世界中に広がりました。日本でも未曾有の赤ワインブーム がおこり、食品から健康を考えるブームの先駆けとなりました。
その後20年、ポリフェノールの研究は進み、たくさんの医薬品や健康食品として世界で利用されるようになりました。
今ではポリフェノールが健康に及ぼす力は世界中で常識となっていますが、それでもまだまだ研究が続けられています。